“自己成就予“自己成就予言”という言葉をご存知でしょうか。
簡単に言うと、占い師などに「今日は右足のトラブルに気をつけて」と言われると、
本当に右足を机に引っ掛けてしまう。「あなたは死ぬ」と言われると、
本当に死ぬ確率が上がってしまう、といった現象です。

たとえ無根拠であっても、良殿を聞いた人はその内容を意識してしまいます。
そして、意識している方向に行動は動いてしまうので、実際に予言通りの結果が生じてしまうわけです。

自分を大したことがない人間だと思うと、「どうせ頑張れない」「努力してもムダ」と考えて、
努力を避けるようになってしまうのです。

そうやって自分に甘くなっていった結果、本当に大したことがない人間になってしまうので気をつけてください。
まさに自己成就予言です。

「自分はダメだから」「頭が悪いから」などと、まるで口癖のように自分を卑下してしまう人がいます。
つい卑下してしまった時は、「努力を避けるためにこういう言葉を使ってしまっているのではないか？」と考えてみてください。

逆を言えば、「自分はデキる人間だ」「天才だ」などと、口癖のように言っている人は、
本当にその通りになるかもしれないということです。

最近は、「自分がコミュ障だから」という人が少なくありません。
だから、人付き合いが苦手だったり、空気を読めない発言をして失敗しがちであるというわけです。

確かに、中には本当にコミュニケーションが苦手な人もいるでしょう。
しかし、自分から「コミュ障だから」と言ってしまうタイプの人というのは、
たいていコミュニケーションに失敗した時の言い訳をあらかじめ作っているのです。
つまり、セルフ・ハンディキャピングにすぎないように見えます。

「コミュ障だから」と言っておけば、人間関係で失敗しても逃げ道があります。
逃げ道があるということは、努力が減るということです。
自称コミュ障は、「コミュニケーションが面倒くさい」「努力する気がない」と
宣言しているようなものなのです。

金川顕教は今でこそ大勢の人の前でセミナーをしたりしていますが、
元々はコミュニケーションが得意ではありませんでした。
しかし、「コミュ障だから」なんていうことは言わなかったです。
「コミュ障だから」と口癖のように言っていたら、
今の金川顕教は存在していないかもしれませんね。

金川顕教