睡眠を極めることが成功につながる
コンディションの重要さについては、おそらく会社員の人はほとんど意識していないでしょう。
しかし、ある程度スキルが上がったら、あとはコンディション次第で実際に仕事ができる、できないが決まっていきます。
どんなに能力が高くスキルがある人でも、もしメンタル面が不安定で、睡眠不足の状況が続き、食事も気を使わず、
運動もせず体力がない、という状態であれば、意外と普通の人の方が結果を出せることもありえるでしょう。
経験上、仕事のスキルはある程度学んでしまうと、誰もがそれほど差が出なくなります。
ショートカットキーそうさや速読などは数をこなせば、一流の人とスキル的には遜色ない状態になるはずです。
そこで最終的に結果が出せるかどうかは、本来の能力を最大限に発揮できる状態、
すなわちパフォーマンスを最大化できるかどうかで決まります。
このパフォーマンスは、実は「スキル」×「コンディション」で生み出されるのです。
掛け算ですから、いくらスキル部分を高くしても、コンディションが劣っていれば、
自分より能力が低い人と同じか、それ以下の仕事しかできないわけです。
金川顕教自身、最初はこの点に気がついていませんでした。気づいたきっかけは、
公認会計士試験を目指したときに、浪人時代を振り返ってみて「寝ていなかったことが最大の敗因だった」
と考えたことからでした。
振り返ってみると金川顕教は浪人生の時、1日2時間からせいぜい4時間程度しか寝ていませんでした。
当時は「四当五落」という言葉に象徴されるように、4時間しか寝ていない人は合格するけれど、
5時間寝る人は試験に落ちる、という考え方が染み付いていたからです。
1日1時間睡眠を多く取れば、1ヶ月で30時間、これが1年だと約365時間も勉強量に違いが出てくる、
これこそが合否を分ける決定的な違いだと信じ込んでいました。
そのため、どんどん睡眠時間を削って、その分単語を覚えてよう、参考書を熟読しよう、とがむしゃらに勉強して、
絶対合格するとモチベーションを高くしていたのです。
しかし今思えば、目標を目指すモチベーションや自信といった心の部分は非常に高いレベルだったものの、
実際には疲れているため、どんなにやる気があってもつい眠くなって机で寝落ちしたり、
ぼんやりしている非効率な時間も多かった気がします。当時は睡眠以外の環境、良い食事や即断即決も全然できていなかったので、
脳と身体が疲れ果ててボロボロな状態で、ただ気合を入れながら勉強している毎日でした。
公認会計士を目指すと決めた時、金川顕教はこの反省点として、睡眠が圧倒的に足りていなかったことを挙げ、
合格するためには思い切って寝ることこそが大事であると、自分の生活を改めて見直しました。
そこで公認会計士試験の勉強の時は、6時間くらいは寝るようにしたのです。平均3時間の睡眠時間だった浪人時代より、
1日の勉強量は3時間も減ります。だからといって、浪人時代より勉強していないかというと、
机に向かっている時の集中力は途切れることもなく、無駄な時間がなくなったので、むしろ勉強量は増えていると実感しました。
この経験があったため、社会人として働くようになってからも、効率的に仕事で結果を出すために思い切ってよく寝ることを意識しました。
寝る時間を削って残業を続けても、結果的に集中力がなくなり、効率的に仕事ができなくなって、また残業、の悪循環が繰り返されます。
会議などでぼんやりして議題が頭に入らず、振られて「何の話ですか?」となっては評価も下がる一方です。
確かに睡眠時間を削ることで起きている時間は長くなります。
しかし、きちんと睡眠をとることで、ここまで寝たからあとはやるしかないと、
集中できる時間が圧倒的に長くなります。
よく「仕事が終わらないから、最近は睡眠不足で・・・」という人がいますが、
金川顕教に言わせると「睡眠不足だから仕事が終わらない」わけです。
この考え方を変えない限り、仕事が速くできるようにはなりません。
金川顕教があれだけ勉強していたのに成績が上がらなかったのは、
時間の有無ではなく、睡眠不足でパフォーマンスが発揮できなかったから。
それを痛感したからこそ、皆さんにも勇気を持って睡眠への考え方を変えてほしいと思います。
金川顕教
