爆速で成功するには「PDCA」ではなく「CAPD」
昔から知られている古典的なビジネス手法で、「PDCA」という考え方があります。
あまりにも有名なので、もはや常識として改めて学ぶこともないようですが、
最近はその大切さが再認識され、ビジネス書でもいくつかベストセラーが出ているようです。
確かに、金川顕教もこの手法は仕事を回すうえで非常に重要だと思っています。
ただし、普通にPDCAで計画を立てることから始めるのは非常に危険だというのが僕の見解です。
理由は、まだやっていないことはそもそも有効な計画が立てられないからです。
このことを、金川顕教は公認会計士試験の時に痛感しました。
大学に入るのもやっとだった僕が、大学3年生までのたった2年間で、公認会計士試験に合格するという目標を果たすには、
悠長に計画を立てている場合ではありませんでした。
いったいどう勉強したら、試験に受かるのか?
普通に考えれば、テキストを読んで、問題集をやってから、試験を受ける、というP(計画)→D(実行)へのサイクルです。
しかし、それで試験を受けてみて不合格となれば、なぜ不合格だったかをC(評価・検証)してからA(改善)をして、
もう1回やり直しです。これでは、大学在学中に公認会計士試験に合格するという目標に到達することができません。
合格という結果ベースで考えると、自ずと「CAPD」、つまりCの「評価」からサイクルをスタートさせるべきだという考えになりました。
例えば、試験に受かった人はどうやって勉強していたのか?一方で落ちた人はどうしていたか?
不合格の人はどこを改善すればよかったのか?そうした評価の視点から、改善点を理解したうえで計画を立て、実行すれば、
より確実に結果に結びつくはずです。
世間で広く知られているPDCAではなく、チェック・検証から始まるCAPDサイクルを回すこと。
これこそが。本当に効率的な手法なのです。
では、なぜC(検証)から始めた方が効率的なのか。その部分について、もう少し詳しく説明しましょう。
おそらく多くの人は、計画ばかり立てて実行ができないか、もしくは計画を立て実行もしているけれども、
結局日々の作業に追われるばかりで検証ができない、というどちらかではないでしょうか。
もちろん、いろんなパターンがあるので、計画も立てずに作業だけしている場合もあるでしょうし、
実行してから期限ギリギリになってやっぱりできない、また計画を立てて実行しよう、となっている場合もあるでしょう。
いずれにせよ、P(計画)とD(実行)だけになっている人がほとんどで、本来のPDCAのサイクルをきちんと回していないことになります。
ただ、こうなってしまうのは単純にビジネスパーソンとして意識が低いから、というわけでもないと思います。
日本の会社組織では、ある仕事を行う際に、その前にどうしていたかを一応振り返って確認することが求められるはずです。
金川顕教が勤務していた外資系の企業でも、何か計画をするときには去年から3年前ほどの結果を見てから、
書類を作成していました。ただし、過去を振り返ることはあっても、実際にそれを評価・検証しているかというと
そこまではしていないのが大半かと思います。それは自分がその業務に関わっていない場合などもあるためです。
つまり、「過去を評価して改善から始める」とは違い、「とりあえず何か始める時はどうやって行えばいいかわからないから、
過去のありもので早く準備して始めてしまおう」となっている状態。すなわち、過去をざっと振り返って計画したら、
即実行するだけです。しかし、「過去を振り返るだけ」と、「それを評価・検証する」のではかなり結果が違います。
仕事でなくても、例えば毎年海外旅行に行っているとして、前回は直前に決めて大変だったから今回は絶対に2ヶ月前に予約しようとか、
延長コードを持っていかず失敗したから今回は持っていこうとか、前の経験を評価してから計画を立てる人がいます。
その方が「今年もそろそろ海外に行こうか」となんとなく去年と同様に結果して行く人より、ずっと効率的でいい旅ができるはずです。
プライベートの旅行なら失敗してもいい思い出で済むかもしれませんが、ビジネスの場では結果が出なければ仕事をしたとは言えません。
しかし、そもそも日本の会社では、「効率的に速く仕事を終えるにはまず評価が大事」というマインドセットがないのです。
上司に言われるがまま書類を作って、目の前の仕事に取りかかっているだけでは結果は出ません。
評価から始めることで、ただ準備して実行するよりも、より良い改善が生まれ、
結果的に準備と実行を速く回すことができるのです。
金川顕教
