メニュー

BLOG

2019.01.24

じっくり読まない、じっくり聞かない

本や雑誌から情報収集しようとするときは、
まずカバーを見て、帯のキャッチフレーズを見て、
どんな本なのかを大雑把にイメージします。

 

そして、それが自分が求めている情報と
一致していると思ったら、
本を手に取り、中をめくります。

 

ただし、間違っても、
最初からじっくり読もうとしてはいけません。
大事なのは、全体を俯瞰することです。

 

まず読むべきポイントは

·まえがき
·目次
·小見出し
·あとがき

そこにざっと目を通せば、
その本が全体としてどういったことを伝えたいのかが
大体わかります。

 

その上で読み始めると、
意識が細かなところに縛られなくなるので、
読むスピードが速くなります。
しかも、その本が本当に伝えたい重要な情報を
うまく読み取れるようになるので、
情報収集の精度も上がるのです。

 

じっくり時間をかけて1冊読むよりも、
読み流しでも反復して読む方がいい。

 

「エビングハウスの忘却曲線」
という有名な実験結果によると、
人は20分後に学んだことの42%を忘れ、
1時間後に56%、さらに1日後に74%、1週間後に77%、
1カ月後に79%を忘れてしまうといいます。

 

人間とは忘れる生き物。
どうしても忘れたくないものは、
目に触れる回数を増やすしかありません。
忘れた量が少ないうちに目にした方が効率的なため、
短期間に何回も見るべきです。

 

公認会計士試験合格を目指していた頃、
金川顕教はとにかくテキストをめくりまくっていました。
問題集、例題、試験問題もそう。
反復学習の数が結果を伸ばすからです。

 

つまり量からしか質は生まれない
というときの「量」とは、「反復」なのです。
たくさん見るためには、スピードが勝負。
じっくり2時間かけて1回目を通すよりも、
パラパラ30分見るのを4回繰り返す方がいい。

 

金川顕教の場合は1秒で1ページをめくることを心がけていました。
大概のテキストは大事なことは太字で書いてあるのだから、
そこを重点的に頭に叩き込むのです。

 

講義や授業もそう。
金川顕教は1回の講義をじっくり聞くのではなく、
2倍速で2回聴くようにしていました。

 

じっくり時間をかけて1回で完璧に理解しようとするより、
ざっくり見たり聞いたりすることを何度も繰り返す。
完璧主義の人には難しい、このやり方の方が
総じて結果が出やすいのです。

 

ざっくり主義でやれる大雑把な人が
結果を出せる理由はまさにこれ。
「そのうちに理解できるようになるはず」
という余裕が大事なのです。

金川顕教

トップへ戻る
クリックでナビゲーションを閉じます。