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2019.01.24

やるか、すぐやるか

アメリカの実業家アンドリュー·カーネギーは
こんな言葉を残しています。

 

「チャンスに出会わない人間は一人もいない。
それをチャンスにできなかっただけである」

 

つまり、世の中にはチャンスをつかめる人間と、
つかめない人間がいるということです。
チャンスに関する格言には、
もう一つ大変有名なものがあります。

 

「チャンスの神様には前髪しかない」
チャンスをつかむには、やってきた瞬間に
すぐにつかむしかないということです。

 

見送ってしまった後では、
つかむことができない。それがチャンスです。
そして、チャンスというのはたいていの場合、
チャレンジとセットになります。

 

これまでにやったことがない新しいことだからこそ
チャンスと呼べるわけなので、
そこには当然チャレンジが要求されます。

 

人生は常に「新しいこと」
「今までやったことのないこと」へのチャレンジの連続です。
そのたびに、そのチャレンジをやるかどうか迷うことに時間を費やしていたら、
確実にチャレンジの数は減ってしまいます。

 

迷う人というのは
「そのチャレンジが成功するかどうか」
「そのチャレンジのタイミングは今でいいのか」
といったことを考えているのでしょうが、
そういう人たちを見ているといつも思い出す、
学生時代の二人のクラスメイトがいます。

 

大学時代に「留学がしたい」と考える人は多いでしょう。
たいていの場合、その目的は語学の習得、
つまり「英語が話せるようになりたい」というものです。
彼らの留学の動機もそうでした。
二人とも英語の成績は中学生の頃からずっと悪いままで、
基本的な単語さえ習得できていない。

 

でも、英語が話せると将来きっと役に立つと考えて
なんとかものにしたいと願っていました。
一人は、改めて単語の習得から始めました。
コツコツと単語の暗記をがんばり、次に長文の読解、
ヒアリングの練習、さらに初心者向けの英会話教室にも通って
地道にトレーニングを重ねます。
「いつ留学するの?」と尋ねると「もう少し英語に自信がついたら」
と答えて真面目に努力を重ねている様子でした。

 

もう一人の友人は、
「留学したいんだ」と言っていたその翌月には
アメリカに旅立っていきました。
そして一年後、一生懸命勉強を続けている方は、
いまだに「まだちょっと自信がない」と日本に残ったままで、
英会話力にたいした進歩はありません。
アメリカ帰りの友人は、難なく英語で会話できるレベルになっていました。
たった一年で、これだけの差がつきます。

 

その差を分けたのは「努力」ではなく、
単純に「すぐに行動したかどうか」だったことに注目してください。

 

もちろんこの例のように、
すぐにやったことのすべてが成功するというわけではありません。
いや、いきなり始めてうまくいくということは実際にはほとんどありません。
でも、確実に言えることは「早く始める方が、早く結果がわかる」ということです。
それが成功であれ失敗であれ、早い段階で結果が出れば、
すぐに次の一手を考えることができます。

 

反省したり、気づいたりを重ねながら
軌道修正をしていくことができるのです。
「見切り発車」でスタートして、
進みながら良い方向を探っていくというやり方です。
このやり方の方が、準備に時間を使ってから始めるよりも
より早く結果を得られるので、結局はゴールに早くたどり着くことができます。

 

たとえば前述の友人にしても、
いきなりアメリカに行って、もしかしたら全然英語になじめなくて
「もう英語なんて嫌だ。話せなくてもいいや!」という気持ちになって
早々に帰国してきた可能性もあります。

 

でも、たとえそうだったとしても、
彼なら「自分には英語は向いてないことがわかった。
もう英語のことは気にしない。他にもっと得意なことを身につけよう」
と軌道修正をして、新しいチャレンジをまたすぐに始めていたに違いありません。

 

いつまでも準備に力を入れて、
その場で足踏みして実行しないままでいるよりも
「すぐやる」ことによってどんどん結果が積み上がっていく。
もう一度繰り返します。

 

“早く始める方が早く結果が出る”
つまり、早く成功に近づくことができます。

金川顕教

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