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2019.01.24

どんな仕事もワクワク面白がることが大事

監査法人時代に、
Kさんという2つ上の先輩がいました。
同期の出世頭で、見た目もさわやか。
上司からも部下からも好かれて、
責任ある仕事を任されています。

 

Kさんは僕の指導係でもあったので話す機会がたくさんありました。
先輩が後輩を指導するときには、たいていの場合は
「この仕事はこうすればできるようになるから、
がんばってやってね」という教え方になると思いますが、
Kさんは違いました。

 

「どうやったら、できる会計士になれると思う?」
と、聞いてくるのです。
返事に窮していたら、こう教えてくれました。

 

「とにかくどんな仕事も、ワクワク面白がることだよ」

 

新人だから、仕事はできなくて当たり前。
みんなそれは知っているから
「誰も金川君の仕事の出来具合なんて見てないよ」と。
じゃあ何を見ているのか。
それは、顔や態度だと教えられました。
楽しそうに好奇心をもって仕事をしていれば、
それは顔や態度に出る。重要な仕事をもっと任せたくなります。
めんどくさそうに、暗い顔で仕事をしていたら
「これ以上の仕事は無理だろう」と判断されてしまいます。

 

仕事を続けていると、
理不尽な上司やクライアントが現れることもあれば、
手間のかかる仕事を押しつけられることもあります。
そんなマイナスの状況であったとしても
ワクワク面白がることができるかどうかが前へ進めるのか、
その場にとどまってしまうのかの大きな分かれ目となります。
やったことのないことや、自分にはまだうまくできないことであっても
好奇心旺盛に取り組むことさえできれば、
新しい地平を切り拓くことができるのです。

 

そう教わって以来、
金川顕教はなんでもすぐに面白がることに決めました。
たとえば「誰か売掛金の担当やりたい人いる?」と聞かれたとき、
ためらう同僚に先んじてすぐに「面白そうですね!やりたいです」
と手を挙げて引き受けました。
その時点では面白いかどうかなんて全くわかりません。
無理やり面白がって始めたわけですが、
実際にその仕事をマスターしてできるようになるにつれて、
本当に面白くなりました。

 

また、ワクワクを口に出して仕事をしていることで
後輩にも「なんだか頼もしい先輩だ!」と頼られるようになり、
そのうち上司からもどんどん仕事を任されるようになっていきました。

 

「面白い」は、実は今ではなく先を見ている言葉です。
今目の前にある課題そのものは、
難しかったり面倒であったりするのだけれど、
それをクリアした後に面白いことが待っている、
面白さが手に入る。

 

仕事や勉強なんて、
それ自体が面白いわけではないのは当然です。
でも、できなかったことができるようになり
わからない問題が解けるようになるはずの未来の状態にはワクワクする。
そうなれたらきっと面白い。そういう「先」が見えるようになると、
どんなときにもさっとすぐにこう言えるのです。

 

「あ、それ面白そうですね!」
なにげなく「面白い」という言葉が出てくる人は、
先の喜びが見えている人。

 

つまり、人生が充実している人です。
「面白い!」を口ぐせにして使っていると、
自然と物事を前向きに考えることができるようになって、
常に明るい未来が見えるようになります。

金川顕教

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