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2019.01.24

ためになる話、サンクコストにとらわれるな

金川顕教がかつて3年間勤めていたのは
世界一の規模を誇る有限責任監査法人トーマツで、
給料も初任給で年収600万円超えという、
非常に高いレベルの待遇が保証されたところでした。

 

だから、金川顕教が「辞めることにした」と言ったときには、
ほとんどの人が驚きました。
「せっかくいい会社に就職できたのに」
「あんなに苦労して公認会計士試験に合格したのに」
そう言った後でみんなこう続けました。
「辞めるなんて、もったいない……」

 

この発想は、経営学でいうところの
サンクコストにとらわれた考え方です。
サンクコストというのは、すでに支出され、
今後の意思決定にかかわらず
回収できない費用のことを指します。

 

たとえば1800円で買った映画のチケットがあるとします。
映画館で観始めてみたら、
全く興味が持てない内容であることに気づいた。
「それでも、1800円も払ったんだからもったいない」
と最後まで観ることにこだわる人は、
サンクコストの呪いにかかった人です。

 

映画を観終わるのに必要な時間は、2時間くらいでしょうか。
1800円という「すでに支払った支出」のために、
未来の2時間を面白くもない映画を観るために使う。
その方がずっともったいない。

 

しかも、もったいないの種類が全く違います。
一方はお金で、もう一方は時間。
成功するために最も大切なのは「時間」です。
お金ではありません。

 

だから、金川顕教は「会社を辞めたい」と思ったときには
躊躇なく辞めるための行動を始めました。
実際に退職するまでには3か月ほどかかりましたが、
その間に自身で起業して始めたネット広告の仕事で、
会社を辞めても全く困らない程度の収入を得ることに成功していました。

 

その後、事業をどんどん展開し、
現在は会計監査の仕事とは関係のない仕事で
年商10億円を上げています。

 

行動するタイミングがわからないと言う人がいますが、
それは非常にシンプルなサインです。
「やりたいな」と心が動いたときが、
まさにその時、行動を始めるタイミングです。

 

しかも、すぐに始めることが絶対条件です。
ここでほんの少しでも迷うと、
少しのつもりがどんどん伸びて、後れをとってしまいます。
もっとひどい場合には、せっかく芽生えたやりたい気持ちが
後悔と自己嫌悪だけを残して消えてなくなってしまう、
なんてことにもなりかねません。

金川顕教

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