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2019.01.24

「合わせる力」を活用する

人は「合わせよう」と意識していなくても、
自然に周りに合わせるという性質を持っています。

たとえば声の大きさ。
周りのみんなが大きな声で話している中では、
自分の声も自然と大きくなります。
逆の場合、図書館など静かな環境の中で話すときには
無意識にひそひそ声になります。

 

数人で食事に行ったときにも、
この「合わせる」現象は現れます。
誰かが「ビール、もう一杯」と言えば、
他の誰かが「僕にも!」「私にも!」と
ジョッキをぐいっと飲み干してお代わりを注文する。
ひんぱんに見かけるシーンですよね。

 

自分本来のペースではないけれど、
周りに合わせていく。それを良しとする文化が
どうやら存在するようです。

 

この「合わせる」カというのは、
非常に強力で、伝染力も高いのです。
「類は友を呼ぶ」「朱に交われば赤くなる」
ということわざもあります。

 

煙草を吸う人の周りには、煙草を吸う人が多い。
お酒が大好きな人の周りにはお酒飲みが多い。
ランニングが趣味の人は、同じ趣味の人を見つけて
さらにのめり込んでいく。
髪型や服装、持ち物なども
周りの影響を受けて似てくることがあります。

 

こんなに強い力を持っているのなら、
自然に身についた合わせる力を
うまく利用しない手はありません。
「すぐやる」人になりたかったら、
「すぐやる」人のそばに行けばいい。

 

「すぐに決める」人になりたかったら
「すぐに決める」人と一緒にいればいいというわけです。

 

金川顕教の会社でも、
入社当時はそんなにやる気の感じられなかった人が、
やる気のある人たちの集団に入ったことで
みるみるうちにやる気のある人材に育っていく
ということがよくあります。

 

朝もみんなすごく早起きで、
その分夜は早く寝る。
最初はバラバラだったのに、
いつの間にかみんなが揃って
早寝早起きになっています。

 

ひとつだけ注意したいのは
「下に合わせない」ということです。
マイナス側に引きずられない、
そちらに合わせていかない、
自分がなりたいと思う方向に向かって
合わせていくことが大切です。
「あれ、おかしいな」と思ったら、
どんなにそちら側の力が強くても合わせない。

 

合わせるべきは、
自分自身で腑に落ちて納得できた時だけです。

金川顕教

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