成功者の共通点、即断即決・即実行のリスク
金川顕教は即断即決・即実行を実践しています。
これは、成功者の共通点でもありますが、
リスクが全くないのかというと、そういうわけではありません。
即断即決・即実行を実践するためには、
考えられるリスクを先に把握しておく必要があります。
■リスク1 拙速により仕事の質が下がり、クレームが出る
特にはじめのうちは、若干のミスは避けられません。
しかし、普通に仕事をしていてもミスは避けられないのが現実なので、
あまり神経質になっても仕方ありません。
それよりも圧倒的なスピードで仕事をすることのメリットの方が大きいので、
はじめのうちは気をつけながら進めるしかないのです。
また、余計なためらいや迷いなどで遅くなっている部分をなくすことが、
即断即決・即実行の本質なので、決して質を犠牲にするというわけではないのです。
そのことを自分もチームのメンバーも把握しておき、妙な遠慮をしないように注意したい。
即断即決・即実行によりPDCAをより速く、かつ何度か回せるようになると、
逆に質が上がり、ミスも減っていきます。
なので、注意はするものの、胸を張って即断即決・即実行を実践するべきなのです。
その意味で、成果、アウトプットの質に対して、
より貪欲になっておく必要はあるかもしれません。
■リスク2 考えずに突っ走るメンバーが出てきて、クレームが出る
即断即決・即実行がある程度広がってくると、考えが浅いメンバーが、
「自分のやり方でよかったんだ」と勘違いし、暴走する可能性があります。
即断即決・即実行を推進している側から言えばありがた迷惑ですが、
ある種の初期不良と捉えるしかありません。
もともと人の話を聞かず自分の都合のいいようにしか理解しないので、
軽率に物事を進めてしまうのです。
そういう人に対しては、即断即決・即実行の本当の意味、
スピードアップするからといって決していい加減に進めていいわけではないことを
伝える必要があります。
伝えるだけでは不足な人には、
彼らがもっと適切に行動できるように問題把握・解決力を強化するようなプログラムを提案し、
スキルアップしてもらう必要があります。
手間も時間もかかりますが、それは意識・行動改革を起こす上での
必要コストと割り切った方がいいです。
■リスク3 スピードについていけないメンバーからクレームが出る
どうやって即断即決・即実行を実践しているのか、どういうリスクヘッジをしているのか、
どうしてこれで成果が問題なく出るのか、どうやってPDCAを高速に回しているのか、
それらのことを上司に説明し、正確に理解しておいてもらう必要があります。
これは自分の立場を守るためにも必要なステップです。
また、即断即決・即実行のスピードについていけない周囲の人間からクレームが出るのを防ぐために、
メンバーにはなぜスピードにそこまでこだわるのかということを、詳しく説明する必要があります。
即断即決・即実行は、スピーディーに業務を進めることで、
より質の高い仕事やサービスを提供できる経営手法です。
即断即決・即実行に踏み切れない人たちが勝手なことを言うのは防げませんが、
積極的な広報で正しい認識を広め、即断即決・即実行を実践してみていただきたいです。
金川顕教