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2019.01.17

考えを書き留める、人生を変えるテクニック

沈思黙考という言葉がありますが、ひたすら考えを巡らせ、
ああでもないこうでもないと考えるだけで思考が進むことはあまりありません。
ただ単に、時間の無駄になってしまうことが多いです。

 

こういう悩みの相談は金川顕教の元にも多く寄せられます。

 

黙考して考えがどんどん膨らめばいいが、
ほとんどの人は考えが浮かんでは消え、浮かんでは消えの繰り返しで、
結果、考えが形にならず膨らんでいくこともありません。

 

もやもやしたままネットで情報を探しても、
あまりいい情報が見つからずあっという間に時間が過ぎていきます。
あるアイデアがいいと思っても調べてみるとそうでもない、
また調べてみると別のアイデアがいいと思い、
もっと調べてみると欠点が見えてきます。

 

ひとりで結局考えあぐね、堂々巡りをして疲れ果てた上で、
元のところに戻ってきてしまうのです。

 

一方で、何かを思いついたらすぐ他人に話す人がいます。
話すと自分でも色々見えてくるし、
話しながら新しいアイデアを思いつくことも多いです。

 

これはこれで悪くはありませんが、
アイデアを話してある程度相手の反応がわかったら、
話し続けるよりは一度モードを変え、そこまでの考えを書き留め、
仮説をさらに深めていく方がたいていの場合早く結果が出ます。

 

書くことで頭を一度整理し、その上でまた話す、
PDCA(プラン、ドゥー、チェック、アクション)を素早く回す形です。

 

人に話をするとき気をつけなければいけないのが、感情の赴くままに話してしまうことです。
感情をぶつけたり、支離滅裂に話す側はすっきりするかもしれませんが、
相手はたまったものじゃありません。
どんなに良好な関係でもだんだん敬遠されてしまうでしょう。

 

何より自分で考え、課題を整理し、進むべき方向を明らかにする
という重要なスキルがいつまでたっても身につかないのです。

 

そこでおすすめなのが考えを書き留めることです。
頭に浮かんだことを書き留めると、堂々巡りがほぼなくなります。
感情をぶつけるようなこともしなくなるし、
書き留めたものが目の前にあると、自然に一歩前に進めます。
苦労せずに考えが進んでいくのです。

 

例えば、「どうすれば会議を短くすることができるか」となんとなく考えても
堂々巡りしがちですが、書き留めることで現状を整理し、なぜ会議が長いのかを分析し、
短くする方法をリストアップしていくことが可能になります。

 

書き留める際には注意が必要です。
言葉を選びすぎると思考が止まってしまいますから、
それよりは浮かんだ言葉を深く考えず、次々に書き留めてください。

 

書き留めるということ自体に苦手意識のある人もいますが、
これは難しいことではありません。慣れの問題です。

 

書き留めるということを実践するだけで、
意外なほどアイデアが出て、考えが深まるようになるのです。
それまで見えなかった全体像がどんどん見えてきます。

 

全体像が見えるということは、
本で例えるなら目次ができるということです。
最初に何を言って、次は何を言って、最後はこうまとめるという体系化ができるのです。
そうなれば、自分の頭の中をさらに整理することができるし、
話を聞く相手にとっても非常にわかりやすいものになるのです。

 

金川顕教

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