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2020.10.28

準備は一切いらない

金川顕教は、何をするにしても
最初からうまくいく必要はないと思っています。
受験勉強も、もちろん仕事も。
日常生活においても同じです。

 

もっと言えば「最初からうまくいったら楽しくない」
とさえ思っています。夢や目標、希望は
ドキドキハラハラしながら観るドラマや映画と同じで、
失敗や挫折、苦悩の末にかなうからこそ嬉しさも膨らむのです。

 

始まって5分でハッピーエンドになる話なんて
面白くもなんともないですよね。

 

以前大流行した
ファイナルファンタジーやドラゴンクエストのような
ロールプレイングゲームに夢中になった時期がありました。
物語が始まったばかりの時点では、小さな力と弱い武器しか持っていないから、
出会った敵にあっさり倒されてしほう。
いろんな場所に出かけて出会った人の話を聞いたり、
いきなり現れる敵と戦って負けたり勝ったりという
経験を積み重ねていきながら少しずつレベルを上げていきます。
敵の方もどんどん強くなっていきます。そして最後、敵のボスが現れる!
もちろん1回では倒せません。再び修行を重ね、
たくさんの敵と戦うことでさらに経験値を上げて、また挑戦。
何度かの挑戦の末にようやくボスを倒せる。

 

だからこそ「やったー」と飛び上がるほどに嬉しいわけです。
そこまでの過程にもワクワクできる。
これが、最初からレベル100を与えられた状態で始まっていたとしたら、
たぶん全然楽しくないでしょう。
出会った敵をいつでも簡単に倒せてしまうようなゲームはつまらなくて、
途中で放り出すことになりそうです。

 

何かを始める前から「絶対に失敗したくない」と思っている人、
「やり始めたことでいつでも必ず成功したい」と思っている人は、
レベル100で何の苦労もなく人生をクリアしていきたいと思っているのと同じです。
いわゆるミスを許さない完璧主義者です。

 

「失敗するような人生を歩みたくない」と思っているわけです。
そういう人は、行動の前に、失敗しないための準備をまず始めようとする。
ゲームの例で言えば攻略本をじっくり読むタイプの人、
留学の例で言えばアメリカに行く前に何年も英会話学校に通うタイプの人ということになります。
失敗しないための「準備」って本当に必要でしょうか?

 

小さい頃から僕たちは親や先生から
何をするにつけても「もう準備はできた?」とたびたび確認されて育ってきました。
どちらかといえば「準備がきちんとできている人」はしっかりした優秀な人で、
「準備不足」の人は落ちこぼれという扱いになりがち。

 

そんな環境の中では「準備万端こそが安心なんだ」
「準備が大事」と思ってしまうのも仕方のないことかもしれません。
でも、僕たちはもう何も知らない子どもではないし、
何かトラブルがあったときに困ってしまって
途方に暮れるほど幼くもありません。
大人になった今、「準備」という呪縛から
そろそろ逃れてもいいのではないでしょうか。

 

より正確に言うと、準備という言葉の解釈を
変えると言った方がいいかもしれません。
留学する前に英会話学校に通うことが準備なのではなく、
「やってみようと思ったらすぐに行動する」とあらかじめ決めておくことが、
成功を目指す大人たちにとっての大切な心の準備なのです。

金川顕教

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